皆さんは句点「。」と読点「、」を、どのタイミングで使うのか迷ったことはありませんか?
私は読点で結構迷います。「読点・句点はここに入れましょう」といったような明確な答えがないですからね。
そこで今回は、句点と読点の適切な使い方を考えてみたいと思います。
箇条書きや括弧で句点はいる?
句点は文の終わりにつけるので、箇条書きでは基本的に使いません。
ただ、箇条書きが改行するぐらい長い場合は、句点を使った方が見やすいかと思います。
また、括弧で句点を使うときは、つける場所に注意が必要です。
例えば、以下の文章
- ブログはwebログの略称です(サイトはwebサイトの略)。
- ブログはwebログの略称です。(サイトはwebサイトの略)
同じ文章でも、前者は括弧のあと、後者は括弧の前に句点がついています。
どちらが絶対に正しいというのはありませんが、つける場所として適切なのは前者です。
句点を使わないくてもいいパターン
句点を使わなくてもいいのは、会話文や短い引用でよく使うかぎ括弧(「」)や、疑問符(?)・感嘆符(!)
最後が体言止め(名詞で終わっている)の文章も句点は不要です。
ただ、体言止めのあとに文が続いている場合は句点が要ります。
例
○私はもっぱら家でパソコン。外ではスマホを使います。
×私はもっぱら家でパソコン外ではスマホを使います。
読点のつけかた
文章に「ね」を入れてみる
私が小学生のときに教えてもらったのですが、文章に「ね」をつけて、意味が通るところに読点をつける方法です。
言葉だけではわかりづらいと思うので、例を出してみます。
「私は日曜日に病院へ行った」
これに「ね」をつけて意味が通るのは、「私はね」「日曜にね」「病院へね」の3つ。
この方法で読点をつけると「私は、日曜日に、病院へ、行った」となります。
ただ、これでは読点の数が多くなり、返って文章が見づらくなってしまうのがネックです。
接続詞・接続語のあと
接続詞は品詞うちのひとつで、単語や連語(複数の単語を合わせた語)、または文と文をつなぐときに用います。
例を出すと「しかし、また、するとetc…」などです。
接続語は文の成分のことで、接続詞とは別物なのですが、今回の内容とは関係ないので割愛します。
独立語のあと
独立語は感動、呼びかけ、応答、提示などを表すときに使います。
具体例
わあ、すごく綺麗な花だね(感動)。
みなさま、もうしばらくお待ちください(呼びかけ)。
はい、なんでしょうか?(応答)
少年週刊誌はジャンプ、サンデー、マガジン、チャンピョンの4つあります(提示)。
最後に関しては、私は「・」を使うことが多いのですが、これは自分の好みで選ぶのがいいでしょう。
複数の解釈が考えられる文
短い文でも、読点の場所によっては意味が変わってきます。
例えば、「私は嬉しそうに歩いている妹を見た」という文章があったとして、読点を「私は」のあとに打つと、「嬉しそう」なのは「妹」です。
これを「私は嬉しそうに」のあとに打つと、「嬉しそう」なのは「私」になります。
読点を打つ場所を間違えると、言いたいことがうまく伝わらないので注意が必要です。
句点・読点はほどほどの多さでつける
句点・読点は、文章全体を読みやすくするためにつけるものですが、あまり多用しすぎると、逆に読みづらくなってしまいます。
基準はありませんが、PCだと1行に表示される最大の文字数は40文字、スマホなら半分の20文字が限度。
それを考慮すると、1行を40文字として、読点2個、句点1個打っていれば問題ないと思います。
まあ、あまり数を意識しなくても、記事を書いて経験を積んでいけば、読みやすい文章は書けるようになるでしょう。
まとめ
ブログで一番重要なのは記事の内容ですが、読みやすさも結構重要です。
内容が良くても、読点・句点を適当に打ってしまうと、見づらい記事になって読者が離れてしまいます。
あと、この記事を書いて思ったのですが、やはり文法はある程度勉強しておいた方が有利です。
文法の知識があった方が物事を正確に伝えられますし、表現の幅も広がります。
全部勉強する必要はありませんが、品詞の種類ぐらいは知っておいた方がいいかも。