「SEO対策のためのwebライティング実践講座」は、2015年に出版されたSEO対策のための書籍です。

今回の記事では、本の概要と、率直な感想を書いていきたいと思います。

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本の概要

  • 著者:鈴木良治
  • 出版社:技術評論社
  • ページ数:256ページ
  • 価格:1980円(税抜)

著者の鈴木良治さんは、2016年に「成果を出し続けるための王道SEO対策実践講座」という本も出版しています。

読んだ率直な感想

本書は9つの章と76のセクションで構成されているのですが、正直使えるノウハウが少ないなと感じました。

まず、キーワードの競合率を調べる方法として、競合のチェックでは、Googleの「pagerank」を参考にします。と記載されていますが、pagerankは2016年に見れなくなってしまったので、この方法はもう使えません。

また、Amazonのレビューでも触れている方がいたのですが、この本ではなぜかキーワード出現率を重要視しています。

SEOではキーワード出現率の重要性は低いとされているので、情報の信頼性に少し不安を感じます。

ならば、この本はもう使えないのかと言われたら、そんなことはありません。

確かに使えなくなったノウハウもありますが、それはSEOだけの話で、この本で紹介されているライティングテクニックはちゃんと使えます。

というか使えなかったら、この本の存在意義がない…

そもそもwebライティングとは

ライティングというと、「文章術」のイメージが強いですが、この本のsection1では以下のように書いてあります。

webライティングは、簡単に言えば「webで公開するコンテンツを作成すること」にすぎません。

結構ざっくりな説明ですね。

検索エンジンで調べてみると、webライティングは明確な定義がされていないようです。

かと言って「定義されていない」ではもやもやするので、私なりに考えて定義してみました。

webライティングとは、ユーザーが読みやすく、検索で上位に入るための文章テクニックである。

これでもまだざっくりした感じはしますが、先ほどよりは具体的になりました。

本書がおすすめの人

この本をおすすめしたいのは「webライティングの基本を学びたい方」ですね。

webライティングに精通している方には、知っていることばかりで、目新しさを感じないかもしれません。

逆に、あまりライティングに詳しくない方なら、多少読みごたえはあるでしょう。

最初は、SEOの基本を学びたい方にもおすすめしようかと思いましたが、本書の欠点を考慮して外しました。

本書の欠点

この本の欠点は、HTMLタグの具体的な使い方が書かれていないことです。

例えば、titleタグはSEO対策でとても重要な役割を果たすわけですが、本書ではtitleタグの使い方について一切書かれていません。

せめて、「titleタグに対策キーワードを必ず入れる」とか「タイトルの文字数は32文字(諸説あり)以内」ぐらいは書いておいてほしかったですね。

hタグ(見出しタグ)については軽く触れていますが、順番については記載がありませんでした。

評価(5段階)

評価は5段階で3にしました。

理由としては、SEOのノウハウが古いことが一点。

もうひとつは、HTMLタグの使い方についてほとんど触れられていないことです。

本のタイトルに「SEO対策のための」と入っているのですから、タグの適切な使い方ぐらいは書いてほしかったですね。

まあこの本で解説しているwebライティングは、上手く活用すればアフィリエイトやネットショップなどで売り上げを上げることに貢献するでしょう。

気になる方は、Amazonやほかの方のレビューを見て購入を検討してみてください。

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